Specialスペシャル

テレビ放送を2周間後に控えた9月23日、ユナイテッドシネマ アクアシティお台場にて「『寄宿学校のジュリエット』先行上映回」が行われた。当日は昼の部と夜の部の2回開催され、昼の部は小野友樹さん（犬塚露壬雄 役）と茅野愛衣さん（ジュリエット・ペルシア 役）、佐倉綾音さん（狛井蓮季 役）、嶋村侑さん（シャルトリュー・ウェスティア 役））が出演。夜の部は小野友樹さんと茅野愛衣さん、日高里菜さん（王 胡蝶）、小倉唯さん（王 手李亞）が出演した。昼夜共に大盛況だった先行上映会＆キャストトークショーの様子のうち、本稿では昼の部をレポートする。

夜の部レポートはこちら！
http://www.juliet-anime.com/special/index00830000.html

第一話の上映会が終了し、ここからはキャストトークショー。司会の小野友樹さんに続いて、茅野愛衣さん、佐倉綾音さん、嶋村侑さんがステージに登場すると、場内に盛大な拍手が起こる。各キャストが挨拶をした後、まずは第一話の感想をそれぞれの出演者が語った。茅野愛衣さんは「とにかくみんなかわいい！」、佐倉綾音さんは「ペルシアの眼がかわいい」、嶋村侑さんは「噴水のシーンが美しくて感動した」と絶賛した。

その後行われたテーマトークのコーナーでは、8つのキーワードから選んだ内容について語り合うコーナー。まずは小野友樹さんが選んだキーワード、「作品の第一印象」について。佐倉綾音さんは「美男美女揃いだけど、中身は全員おかしい！」、嶋村侑さんは「変態ばっかり！」と感想を述べて客席の笑いを誘った。
ここでスクリーンには、『寄宿学校のジュリエット』の登場人物相関図が映し出された。登場キャラクターたちは「黒犬の寮（ブラックドギーハウス）」と「白猫の寮（ホワイトキャッツハウス）」に分かれ、18人のキャラクターが紹介された。第一話の段階では登場していないキャラクターもいるのだが、当然キャストは彼ら・彼女らがどんなキャラクターなのか知っている。佐倉綾音さんの提案で、気になっているキャラクターを選ぶことになった。
小野友樹さんは「スコット（CV.神谷浩史さん）」。茅野愛衣さんは「丸流（CV.杉田智和さん）」と「土佐（CV.細谷佳正さん）」、「古羊英悟（CV.下野紘さん）」。佐倉綾音さんは「スコット」と「ケット（CV.興津和幸さん）」。嶋村侑さんは「レックス（CV.星野貴紀さん）」だった。

かわいらしいヒロインたちが目を引く本作だが、脇を固める男子キャラクターたちがいかに濃いキャラクターであるかをこの結果が物語っているのではないだろうか。
彼らを選んだ理由について、登壇者の4人はときおり収録現場の様子を交えながらおもしろおかしく紹介。本作はメインキャストだけでなく、いわゆる「モブキャラ」と呼ばれるキャラクターにも要注目だ。なんと主要キャラを担当する豪華な声優陣が、「生徒A」や「生徒B」といった名前のないキャラクターまで演じているそうだ。佐倉綾音さんはトーク中に、「そうそうたるベテランの先輩声優たちが、久々にモブキャラをやれる！　いま持っている技術で最高のモブを演じきってやるぜ！　と張り切っていました」と舞台裏を語ると、場内は爆笑。それを聞いた茅野愛衣さんは、「立花慎之介さんや興津和幸さんが活き活きしてました」と続けた。『寄宿学校のジュリエット』は、登場する全キャラクターに注目したほうがよさそうだ。

『寄宿学校のジュリエット』は「黒犬の寮（ブラックドギーハウス）」と「白猫の寮（ホワイトキャッツハウス）」の抗争を描いた作品なので、ここからはキャストが2チームに分かれてゲーム対決を行う。「黒犬の寮」チームは小野友樹さんと佐倉綾音さん。「白猫の寮」チームは茅野愛衣さんと嶋村侑さんだ。

ひとつめのゲームは「寄宿学校の演説生活」。これは4人のキャストが「あるテーマ」に沿って30秒間ずつの演説し、観客の心を動かしたチームの勝利だ。発表された演説のお題は「三連休で旅行に行くなら国内？ 海外？」だった。「黒犬の寮」は海外旅行の魅力を演説し、「白猫の寮」は海外をアピールする。というルールだったのだが、国内旅行をプッシュしなければならない佐倉綾音さんは、ゲーム開始前から「三連休あれば海外旅行に行けますよ？」と早くも仲間割れ。さらに小野友樹さんと佐倉綾音さんのどちらからスタートするか、チーム内で揉めるふたりを見た茅野愛衣さんは、笑いながら「仲良くしてー！」とゲームを進行させていた。
肝心な対決の結果は「黒犬の寮」チームの勝利。序盤はギクシャクしていたが、小野友樹さんが即興で行った「ラップ演説」がファンの心に響いたのか、見事に勝利を獲得した。

ふたつめのゲームは「寄宿学校の聞き分け生活」だ。これは4人のなかのひとりが回答者となり、他の3人のなかからチームメイトの声を聞き当てたらポイント獲得となるゲーム。
ひとりめの回答者は小野友樹さん。3人は小野友樹さんから見えない位置で、順番に「犬」の鳴き声をしていく。佐倉綾音さん、茅野愛衣さん、嶋村侑さんが順番に「ワンッ！」と犬のマネをすると、場内から歓声があがる。さすがプロの声優、まるでホンモノの犬の鳴き声のようだった。小野友樹さんは「え？　犬じゃん！」とギブアップ。まったくわからないという理由で、勘で答えたが、その声は嶋村侑さんだったため、ポイントを逃してしまった。

攻守交代して、今度は嶋村侑さんが回答者で、鳴き声は「猫」だ。ここまでは先程までと同じだったのだが、いざゲームが始まると、小野友樹さんは「猫」の鳴き声を野太い男の声で「ニヤーォ！」と発してしまった。誰が聞いても男性（小野友樹さん）の声で、ゲームになっていない。当然、場内は大爆笑。しかし、こんなことではめげないのが、二番手の佐倉綾音さん。小野友樹さんの男性猫の声に近い太い声で、「ウガァァーオ！」と鳴いてみせた。場内が笑いで包まれるなか、三番手の茅野愛衣さんも「ブォオォー！」と、猫というよりは怪物のようなキャラを演じた。
3人の「猫の鳴き声」を聞き終わった嶋村侑さんは、「え？ 3人が順番に鳴いたの？ わからない！ 全部小野さんに聞こえる」と言う。客席で観覧したファンは、性別問わず声をそっくりに似せられる声優の技術に感動したはずだ。
思いの外の難題に苦しみながらも、嶋村侑さんはなんとか茅野愛衣さんを言い当てることができ、このゲームは白猫チームの勝利となった。

すべてのコーナーが終わり、いよいよイベントの終盤。『寄宿学校のジュリエット』の最新情報を紹介した後、キャストはステージに一列に並び、集まってくれたファンに挨拶を行った。開始直後から最後まで、ずっと笑いの耐えなかったイベント。この楽しい雰囲気は、間違いなくアニメにも反映されているはず。10月5日から始まる放送を楽しみにしてほしい。

抱腹絶倒のイベントとなったこの先行上映会の模様は、昼の部が来年2019/1/25（金）発売の『寄宿学校のジュリエット』Blu-ray第2巻に収録される。（夜の部も第4巻に収録予定）
12/22（土）からリリースとなるBlu-rayシリーズもぜひチェックしてみよう。